最近、飛距離が伸びない」「スイングが不安定でスコアも安定しない」――そんな悩みを抱えているゴルファーは少なくありません。
実はその原因、筋力不足や筋肉のバランスの悪さが関係しているかもしれません。
ゴルフは“技術のスポーツ”というイメージが強い一方で、近年では体幹や下半身の安定性、回旋力、柔軟性といったフィジカルの重要性が見直されています。
とくに30代〜50代のゴルファーにとっては、正しく効果的な筋トレを取り入れることで、飛距離アップ・スイングの安定・ケガ予防のすべてを実現できるのです。
本記事では、初心者でもできる自宅メニューから、ジムを活用した中級者向けトレーニング、さらには女性に最適な軽負荷トレーニングまで、幅広く紹介。
ゴルフの筋トレで何を鍛えるべきか?どんなメニューが効果的か?どのくらいの頻度で続ければいいのか?といった疑問にも、実践的にお答えしていきます。
正しい筋トレは、あなたのスイングを変え、スコアを変え、ゴルフ人生そのものを変えます。
筋トレ初心者も、これからスコアアップを本気で狙いたい中上級者も、ぜひ最後までチェックしてみてください。
ゴルフへ筋トレを取り入れるメリット

ゴルフは一見すると「技術や感覚」がものをいうスポーツに見えるかもしれませんが、実は筋力や体の安定性がスコアに大きな影響を与えます。特に30〜50代のゴルファーにとって、効率的な筋力トレーニングを取り入れることで、パフォーマンスの底上げが期待できます。
ここでは、ゴルフにおける筋トレのメリットを「飛距離アップ」と「スイングの安定」という2つの観点から解説していきます。
飛距離アップにつながるパワー強化
飛距離に悩むゴルファーは少なくありません。その原因の一つが筋力不足によるヘッドスピードの低下です。特に下半身と体幹の筋力は、スイング時の地面反力や回転力を生み出す重要なエンジンになります。
たとえば、スクワットで大臀筋や太もも(大腿四頭筋)を鍛えることで、地面をしっかりと踏み込む力が高まり、スイングの初動からインパクトにかけてのパワー伝達がスムーズになります。
さらに、広背筋や腹斜筋、腹横筋などの体幹周りの筋肉を鍛えることで、クラブヘッドの加速が安定し、結果として飛距離アップに直結します。
スイング中に生じる捻転差(体のねじれ)を最大化するためにも、柔軟性と筋力のバランスが不可欠です。
スイングの安定とケガ予防
スコアアップを目指すうえで見逃せないのが「スイングの再現性」です。毎回安定したスイングができるかどうかは、実は筋力と体幹の安定性に大きく左右されます。
特にプランクや腹筋運動を通じてインナーマッスルを鍛えることで、スイング時の軸ブレが抑えられ、方向性のブレが減少します。また、スイングの終盤で体がぶれる「フィニッシュの崩れ」も防ぎやすくなります。
加えて、筋トレによって関節周辺の支持力が高まることでケガのリスクも軽減されます。肩や腰、股関節にかかる負担を分散できるため、慢性的な痛みの予防にも効果的です。
特にゴルフでは背筋や広背筋、肩甲骨まわりの柔軟性が必要とされるため、筋トレとストレッチをセットで行うことがポイントです。
鍛えるべき主要筋肉:体幹・上半身・下半身

ゴルフのパフォーマンスを高めるうえで、単に力任せのスイングではなく、「安定感・再現性・しなやかさ」が求められます。そこで重要になるのが、ゴルフに特化した筋肉の使い方を理解し、効率よく鍛えることです。
このセクションでは、特に鍛えておきたい3つの部位「体幹」「上半身」「下半身」について詳しく解説します。
体幹(腹斜筋・腹横筋・多裂筋など)

スイング動作の軸となるのが体幹部の安定性です。とくに腹斜筋・腹横筋・多裂筋といったインナーマッスルを鍛えることで、体のねじれと戻り(回旋動作)がスムーズになります。
腹斜筋と腹横筋は、クラブを振り抜く際に体幹を安定させ、力を効率的にクラブへ伝える役割を果たします。また、多裂筋は背骨の周りを支える細かな筋肉で、腰の安定性と密接に関係しています。
プランクやロシアンツイスト、ドローインといった体幹トレーニングが効果的です。
これらの筋肉がしっかり働くことで、スイング時の軸がブレにくくなり、ショットの再現性と方向性の向上につながります。
上半身(背筋・腕の筋肉)

上半身の中でも、背筋(広背筋・脊柱起立筋)や肩、腕の筋肉はクラブを操作する動きに直接影響を与えます。とくに広背筋は、スイングのトップからダウンスイングにかけての引きつけ動作に重要な役割を果たします。
また、脊柱起立筋を鍛えることで、背中から腰にかけてのラインが安定し、長時間のラウンドでも疲れにくい体を作ることができます。
腕の筋肉(上腕三頭筋・上腕二頭筋)は、クラブの重さを支える役割があり、スイング時のヘッドスピードの向上にも寄与します。ただし、鍛えすぎて可動域が狭くならないように、ストレッチとの併用を忘れずに。
下半身(大臀筋・太もも)

ゴルフスイングの土台となるのが下半身の筋力です。特に大臀筋(お尻の筋肉)と太もも(大腿四頭筋・ハムストリングス)を中心に鍛えることで、地面反力を最大限に活かしたスイングが可能になります。
大臀筋は、トップからダウンスイングへの「踏み込み」を強化し、回転の軸を安定させるカギとなる筋肉です。また、太ももの筋力が高まると、アドレス時の前傾姿勢を長時間キープしやすくなり、フォームの安定性が飛躍的に向上します。
スクワットやランジなどの自重トレーニングは、初心者でも取り入れやすく効果的です。
下半身を鍛えることで、スイング全体が安定し、結果的に飛距離アップとスコアアップの両方に貢献します。
鍛えすぎに注意!ゴルフで不利になる筋肉バランス

筋トレはゴルフのパフォーマンス向上に大いに役立ちますが、「筋肉をつければつけるほど良い」という考え方は危険です。ゴルフはしなやかで滑らかな動きが求められるスポーツであるため、筋肉のバランスと柔軟性が非常に重要になります。
とくに「上半身の一部ばかりを鍛える」「ストレッチを怠る」といった習慣は、スイングフォームの崩れやケガの原因になりかねません。
過度な胸筋・腕筋の発達による可動域低下
ジムで人気のあるベンチプレスやアームカールなどは、胸筋や上腕二頭筋の筋肥大に大きな効果をもたらしますが、ゴルファーにとっては注意が必要です。
これらの筋肉が過度に発達すると、肩や胸周りの可動域が狭くなり、スムーズなトップポジションを取れなくなる可能性があります。スイングに必要な「肩甲骨の可動性」や「捻転のしなやかさ」が損なわれ、結果として飛距離が落ちたりスライスが出やすくなったりします。
ゴルフにおいては「見せる筋肉」よりも「使える筋肉」を育てることが重要です。
とくにヘッドスピードの向上やスイングの再現性を高めたいなら、動きの制限につながる過剰な筋肥大は避けるべきです。
柔軟性を保つストレッチの重要性
筋トレとセットで行うべきなのがストレッチ(柔軟性トレーニング)です。筋肉を鍛えることで縮まりやすくなるため、関節の可動域が狭くなるのを防ぐには、ストレッチによるリセットが欠かせません。
とくにゴルフでは、肩・腰・股関節の柔軟性がスイング全体に大きく影響します。これらの部位はスイング時に強くひねられるため、柔軟性が不足しているとフォームの崩れやケガのリスクを高めてしまいます。
たとえば、以下のようなストレッチは毎日の習慣に取り入れることをおすすめします。
ストレッチ部位 | 具体的な方法 | 目的 |
肩・肩甲骨 | 肩甲骨はがし、アームサークル | スムーズなテイクバック動作 |
腰まわり | ツイストストレッチ、猫背伸ばし | 回旋動作の向上、腰痛予防 |
股関節 | 開脚ストレッチ、ヒップリフト | 下半身の可動域確保、安定感向上 |
ストレッチはトレーニング後やラウンド前後に取り入れることで、筋肉の柔軟性と疲労回復を両立できます。
初心者でもできる自宅メニュー

「筋トレはジムに行かないとできない」と思っていませんか?
実はゴルフに必要な筋力は、自宅で簡単に鍛えることが可能です。特別な器具がなくても、自重を活用したトレーニングだけで体幹や下半身をしっかりと強化できます。
ここでは、ゴルフ初心者でも今日から始められる2つのメニューをご紹介します。忙しい平日でも続けやすく、フォームを意識すればスイングの安定性と飛距離アップにつながる効果的な方法です。
プランク&クランチで体幹強化
ゴルフにおける体幹の安定性は、スイングの再現性や方向性に大きく関わります。その体幹を鍛える基本メニューが「プランク」と「クランチ」です。
- プランク:前腕とつま先で体を支え、背中をまっすぐにキープするだけのシンプルなトレーニング。腹横筋・腹斜筋・多裂筋といったインナーマッスルに直接働きかけ、スイング中の軸ブレを防ぐ効果があります。
- クランチ:仰向けで膝を立て、上体を丸めるように起こす運動。腹直筋を中心に、体幹の前面を強化し、インパクト時のパワー伝達効率が向上します。
目安のメニュー
種目 | 回数 | セット数 | 休憩 |
プランク | 30秒キープ | 3セット | 各セット間30秒休憩 |
クランチ | 10〜15回 | 3セット | 各セット間30秒休憩 |
フォームを崩さずに行うことで、少ない回数でも効果的です。背中や腰が反らないよう、常に腹部を意識しましょう。
スクワット&ランジで下半身強化
下半身はスイングの「エンジン」ともいえる部分。特に大臀筋や太ももの筋力がしっかりしていると、スイングの安定感とパワーが段違いです。
- スクワット:足を肩幅に開き、膝がつま先より前に出ないように注意しながら腰を落とす基本動作。大腿四頭筋、ハムストリングス、大臀筋をまんべんなく鍛えられます。
- ランジ:片脚を前に踏み出して腰を落とす動作。左右バランスを整えつつ、股関節の可動域を広げ、スイングのフォームを安定させます。
目安のメニュー
種目 | 回数 | セット数 | ポイント |
スクワット | 10〜15回 | 3セット | 背筋を伸ばし、膝の向きを確認 |
ランジ(左右) | 各10回 | 3セット | 膝が内側に入らないように注意 |
いずれもゆっくりした動作で行うことで、筋肉への刺激が強まり、フォームの意識も高まります。
器具なしで手軽に取り組めるため、自宅でのゴルフトレーニングの第一歩として非常におすすめです。
飛距離アップを狙う中級者向け筋トレ

基礎的な筋トレに慣れてきたら、次はより実践的な筋力アップトレーニングに取り組むステージです。
中級者に求められるのは、単に筋肉を鍛えるだけでなく、「スイングに必要な力を効率的に出せる体作り」。そのためにはバランス感覚や可動性、パワー伝達の強化を意識したメニューが効果的です。
ここでは、飛距離アップと安定したスイングを両立させるためのおすすめ中級トレーニングを紹介します。
ブルガリアンスクワットで安定した下半身を
飛距離アップの鍵は、しっかりとした下半身の土台作りにあります。その中でも「ブルガリアンスクワット」は、ゴルフに最適な片脚トレーニングです。
このトレーニングは、後ろ足を台などに乗せ、前足で体重を支えてしゃがむ動作を行うことで、大臀筋・ハムストリングス・大腿四頭筋を集中的に鍛えることができます。
特徴的なのは、片脚で行うため左右の筋力バランスが整えられるという点。これは、スイング中に生じる「軸足の安定」や「フォロースルー時の踏み込み」を支えるために重要な要素です。
ブルガリアンスクワットのポイント
- 背中をまっすぐに保ち、前脚の膝がつま先より前に出ないよう意識
- 10〜12回 × 3セットを目安に実施
- 左右差を意識して、フォームのブレを修正する意識を持つ
地面を押し返す力を鍛えることで、ヘッドスピードと飛距離に直結します。
ダンベルレイズで肩・背中を強化
スイングスピードを高めたいなら、肩甲骨まわりの柔軟性と筋力を同時に育てることが重要です。そこで効果的なのが「ダンベルレイズ」。これは、肩(三角筋)と背中(広背筋・僧帽筋)をターゲットにしたウエイトトレーニングです。
特にトップの位置から切り返しにかけて、肩や背中の筋肉がうまく働くことで、クラブヘッドの加速とスイング軌道の安定が期待できます。
ダンベルレイズの種類と効果
種目 | 主な部位 | 効果 |
フロントレイズ | 三角筋前部 | スイングの押し出し動作を強化 |
サイドレイズ | 三角筋中部 | フォロースルー時の安定感を強化 |
リアレイズ | 僧帽筋・広背筋 | 背中の引きつけ動作に効果的 |
軽めの重量(2〜5kg)で正確なフォームを意識し、各種目10回×3セットが目安です。
肩周りの筋力を高めながらも、可動域を保つストレッチもセットで行うことで、スイングの滑らかさを維持できます。
このレベルのトレーニングを習慣化できれば、確実に飛距離・安定性・フォーム再現性のすべてが底上げされていきます。
スコアアップに必要な上半身の可動域向上

スイングの安定性や飛距離を高めるうえで、上半身の可動域は非常に重要です。肩・背中・胸まわりが硬いと、トップの位置で十分に捻転できず、パワーロスやフォームの乱れを引き起こしてしまいます。
逆に言えば、可動域を広げることでスイングの回転力が増し、より力強く、正確なショットが打てるようになるということです。
ここでは、特に回旋力と柔軟性を高めるための具体的なトレーニング・ストレッチ方法をご紹介します。
ロシアンツイストで回旋力をアップ
スイングにおける「捻り戻し」の動作、つまり回旋力を強化したいなら「ロシアンツイスト」が非常に効果的です。腹斜筋や腹横筋といった体幹の側部を鍛える動きで、ゴルフに直結するトレーニングのひとつです。
ロシアンツイストのやり方
- 床に座り、膝を曲げてかかとを浮かせる
- 上体をやや後ろに倒し、体幹でバランスを取る
- 両手を合わせて体の左右にひねる(10回ずつ)
- 3セットを目安に実施
ペットボトルやダンベルを手に持つと負荷が増し、より高いトレーニング効果が得られます。
この動きはスイング時の回旋スピードとコントロール精度を向上させ、ショットの安定につながります。
特に、フィニッシュで体が開いてしまう癖がある方にはおすすめの種目です。
肩周りのストレッチ&肩甲骨はがし
可動域の向上には筋トレだけでなく、日常的なストレッチと肩甲骨まわりの動きを改善するケアも欠かせません。特に「肩甲骨はがし」と呼ばれるアプローチは、肩の可動性・柔軟性・安定性すべてに効果的です。
おすすめのストレッチメニュー
部位 | 方法 | 目的 |
肩関節 | 壁タッチストレッチ | テイクバック時の可動域確保 |
背中・肩甲骨 | 肩甲骨回し(腕を回す) | スイング軌道の柔軟性向上 |
胸まわり | ドアストレッチ | 肩前部の緊張を解消、深いトップを作る |
肩甲骨の可動性が向上すると、スイングの「捻り戻し」がスムーズになり、クラブの走りが良くなるだけでなく、スイングの一貫性が格段に向上します。
スコアに伸び悩んでいる中級者こそ、可動域の見直しがパフォーマンスのブレイクスルーにつながることを意識しておきましょう。
道具を使うゴルフトレーニング

自重トレーニングやストレッチに慣れてきたら、次のステップとしてトレーニング道具を活用したメニューに取り組むのがおすすめです。
特にチューブや懸垂マシン、マシンを使ったジムトレーニングは、より実践的でスイング動作に近い筋力・可動域・安定性を養うのに最適です。
ここでは、ゴルファー向けに特化した道具トレーニングの方法と、正しい活用法をご紹介します。
チューブトレーニングでスイング向上
チューブトレーニングは、軽くて持ち運びもしやすく、スイングに直結した動作を再現しながらトレーニングできるのが魅力です。特に体幹や肩まわりの筋肉を等張性運動(一定の力をかけながら動く)で鍛えることができ、スイングの再現性と筋力のバランス強化に優れています。
チューブを使った代表的なトレーニング
種目 | 主な効果 | 意識する筋肉 |
チューブスイング | 実際のスイング動作に近い筋肉の連動を高める | 体幹・肩・広背筋 |
チューブロウ(引く動作) | スイング時の引きつけを強化 | 広背筋・僧帽筋 |
チューブプレス(押す動作) | スイングの押し出し動作を強化 | 胸筋・三角筋 |
ゆっくりとしたテンポで行うことで、フォームを意識しながら筋力と可動域の両方を鍛えることができます。
チューブを柱やドアに固定して行えば、自宅でも簡単に実践可能です。継続すれば、体幹の安定性とクラブコントロール能力が着実に向上します。
懸垂マシンやジム活用のコツ
ジムに通っている方や、器具を使って本格的にトレーニングしたい方には、懸垂(プルアップ)やマシントレーニングを取り入れるのがおすすめです。
特に懸垂マシンは、背筋・腕・体幹といったゴルフに必要な上半身の筋力を効率よく鍛えられる万能器具。スイングのトップからダウンスイングにかけての「引く力」を強化するのに非常に有効です。
懸垂トレーニングのポイント
- 手幅は肩幅より少し広め
- 胸をバーに引きつける意識で
- 最初は補助バンドやアシスト付きでOK
また、ジムにある各種マシンも、目的に応じて使い分けると効果的です。
マシン名 | 鍛える部位 | ゴルフでの効果 |
ラットプルダウン | 広背筋・僧帽筋 | スイングの安定・引きつけ |
レッグプレス | 下半身全体 | 踏み込み・回転の軸強化 |
ケーブルクロス | 胸・体幹 | インパクト時の押し出し強化 |
重要なのは「重さよりもフォーム」。無理な負荷をかけずに正しい動作で効かせることが、ゴルフに生きる筋トレの極意です。
マシンは負荷設定がしやすく安全性も高いため、初心者〜中級者の筋トレにも適しています。週2〜3回程度のペースで、目的に応じた部位をローテーションするのがおすすめです。
女性ゴルファーにおすすめの筋トレ

「筋トレをするとゴツくなりそう…」「スイングが硬くなってしまいそう」と不安に思う女性ゴルファーも多いかもしれません。
しかし、実際には適切な筋力トレーニングを取り入れることで、スイングの安定性や飛距離アップ、ケガの予防につながり、プレーの質が格段に向上します。
ポイントは、下半身を中心にバランスよく鍛えつつ、しなやかさを保つこと。ここでは、特に女性におすすめの筋トレメニューを紹介します。
下半身強化で安定感を得る
ゴルフは下半身の安定がすべての動作の土台となるスポーツです。特に女性は男性に比べて筋力がつきにくい傾向があるため、大臀筋・太もも・内ももなどを意識的に鍛えることがスイングの安定感アップにつながります。
おすすめの下半身トレーニング
種目 | 効果 | ポイント |
ワイドスクワット | 太もも内側とお尻を同時に鍛えられる | 背筋を伸ばし、つま先と膝の方向を揃える |
サイドランジ | 横方向の動きで股関節の柔軟性も向上 | お尻をしっかり引いてバランスを取る |
ヒップリフト | 大臀筋と体幹を同時に刺激 | 腰を反らさず、呼吸を止めないように意識 |
下半身が安定すると、アドレス時の姿勢維持がしやすくなり、インパクト時の軸ブレを防げます。
また、これらの種目は体への負担が少ないため、年齢や体力レベルを問わず継続しやすいのも魅力です。
軽めの負荷でしなやかさをキープ
筋肉を「硬く」「太く」するのではなく、しなやかで動きやすい身体を目指すのが、女性ゴルファーにとって理想的な筋トレの方向性です。そのためには軽い負荷での高回数トレーニングや、柔軟性を高めるストレッチの併用が有効です。
取り入れたいトレーニング&ストレッチ
種目 | 特徴 | 意識する点 |
ダンベルサイドレイズ(軽量) | 肩周りの可動性と引き締め効果 | 1〜3kgの軽めでOK。反動を使わず丁寧に |
肩甲骨ストレッチ | 肩周りの柔軟性向上 | スイング時の可動域を広げる |
股関節ストレッチ | 下半身の動きをスムーズに | スクワット前後に取り入れると効果的 |
女性にとっては「筋肉の質を高める」ことが、飛距離アップと美しいフォームの両立につながります。
軽負荷・高回数のトレーニングは脂肪燃焼効果も高く、健康的な体づくりにも効果的です。無理なく継続できるメニューで、美しさとスコアアップを両立させましょう。
筋トレの頻度と休息〜継続のコツ

ゴルフに効果的な筋トレは「継続」がカギです。ただし、やみくもに毎日トレーニングするのは逆効果。適切な頻度と十分な休息を取り入れることで、効率よく筋力を向上させ、スイングの安定や飛距離アップを実現できます。
ここでは、ゴルフと両立しやすい筋トレスケジュールの立て方と、長く続けるための工夫をご紹介します。
トレーニング計画の立て方
筋トレは「やれる時にやる」ではなく、計画的に続けることが成果への近道です。ゴルフに特化した筋トレの場合、全身を鍛えるよりも、「部位を分けて」「効率よく休ませながら」実施するのがポイントです。
週のトレーニング例(初心者〜中級者向け)
曜日 | 内容 |
月曜 | 体幹トレーニング(プランク・クランチなど) |
火曜 | 休息日/ストレッチ |
水曜 | 下半身トレーニング(スクワット・ランジなど) |
木曜 | 休息日 |
金曜 | 上半身トレーニング(ダンベルレイズ・ロウなど) |
土曜 | チューブトレーニング・軽い有酸素運動 |
日曜 | 完全休養 or ゴルフ練習+肩まわりのストレッチ |
筋肉は鍛えたあとに「休ませる」ことで成長します。特に30代以降は回復力に個人差が出やすいため、無理のない頻度設定を心がけましょう。
「3セット・10回」など定番の回数設定にこだわらず、まずは「週2〜3回・20分」から始めるのが継続のコツです。
仲間とのモチベーション維持法
筋トレの最大の課題は「続けること」。一人で黙々と行うと、どうしても飽きやすくなりがちです。そこでおすすめなのが、仲間や家族と一緒に取り組むことです。
ゴルフ仲間と「今日はこのトレーニングをやった」「飛距離が伸びた」などの情報を共有することで、励まし合いながらモチベーションを高めることができます。
モチベーション維持に効果的な方法
- SNSやグループLINEで進捗をシェア
- トレーニングアプリで記録&通知を活用
- 月1回のラウンド前に筋トレをルーティン化
- 家族と一緒にストレッチタイムを作る
また、目標を具体的に設定することも大切です。「3か月後に飛距離+10ヤード」「年末までに週3回の筋トレ継続」など、短期・中期の目標を可視化することで、日々の努力が実感しやすくなります。
ゴルフと同じく、筋トレも「習慣化」がスコア向上の鍵。無理なく楽しく続けられる工夫が、あなたの成長を後押しします。
ラウンド前に取り入れたいウォーミングアップ

スコアに直結する意外なポイントが、ラウンド直前のウォーミングアップです。朝イチから調子が上がらない、前半のショットが安定しない…そんな悩みの多くは、身体がしっかり温まっていないことが原因です。
ゴルフでは、瞬発力だけでなく柔軟性・安定性も求められるため、肩・腰・股関節まわりを中心に動かしながらほぐすことがとても重要です。
ここでは、ティーグラウンドでも手軽にできるストレッチと、重点的にほぐしておきたい部位のケア方法をご紹介します。
ティーグラウンドでできる簡単ストレッチ
スタート前の数分間、クラブを使ったストレッチを行うだけで、スイングの可動域や安定感が大きく変わります。特に、肩まわりや背中を中心に動かしておくと、最初のショットからスムーズに身体が動くようになります。
クラブを使った簡単ストレッチ例
ストレッチ名 | 方法 | 効果 |
肩回しツイスト | クラブを肩に担ぎ、左右に体をひねる | 回旋可動域を広げてスイングを滑らかに |
背中ストレッチ | 両手でクラブを上に持ち、頭の後ろで上下に動かす | 肩甲骨周辺をゆるめ、捻転しやすく |
前屈ストレッチ | クラブを前に構えて上体を前傾させる | 太もも裏・腰の筋肉をゆるめる |
どれも1種目あたり30秒程度、リラックスした呼吸を意識しながら行うのがポイントです。
朝の時間帯は筋肉がこわばりやすいため、勢いをつけず、ゆっくりとした動作で可動域を広げる意識が重要です。
重要な肩、腰、股関節のほぐし方
ゴルフのスイング動作では、肩の柔軟性・腰の回旋力・股関節の動きやすさがすべてに関わってきます。これらの部位をラウンド前にしっかりとほぐしておくことで、フォームの崩れを防ぎ、ケガのリスクも軽減できます。
重点部位別のほぐし方
- 肩まわり:腕を大きく回す・肩甲骨を寄せる動きを数回繰り返す。
- 腰まわり:左右にゆっくりと腰をひねる動作を繰り返すことで、回旋可動域を引き出す。
- 股関節:足を開いてのスクワットをゆっくりと行い、内転筋・臀部を動かしてほぐす。
これらの動作はストレッチと合わせて行うと、関節の動きが滑らかになり、スイングスピードと安定性の両方を底上げできます。
ゴルフスイングは全身の連動が大切。だからこそ、ラウンド前に全身の“動きやすさ”を整えることが、スコアアップの隠れたカギになります。
筋トレによるリスクを減らす方法

筋トレはゴルフパフォーマンスの向上に大きく貢献しますが、間違った方法で行うとフォームの崩れやケガの原因になりかねません。
特にゴルフを目的とした筋トレでは、「重さ」や「筋肉の大きさ」よりも、正しいフォーム・バランス・回復の意識が極めて重要です。
ここでは、ゴルファーが筋トレを安全かつ効果的に続けるために知っておきたい注意点を解説します。
フォームを崩さないためのポイント
筋トレの効果を最大限に引き出すには、「何を鍛えるか」だけでなく「どう鍛えるか」が非常に重要です。特にフォームの乱れは、特定の筋肉に過度な負荷をかけたり、関節を痛めたりする原因になります。
フォーム維持のための基本ポイント
チェック項目 | 内容 |
正しい姿勢 | 背中を反らせすぎず、骨盤の角度を意識する |
回数より質 | 無理に10回やるより、丁寧な5回のほうが効果的 |
鏡や動画で確認 | 自分の動きを客観視してフォームを修正する |
筋肉の動きを意識 | 「どの部位を鍛えているか」を感じながら動く |
たとえば、スクワットで膝がつま先より前に出る、プランクで腰が落ちているといったフォームの乱れは、トレーニング効果を損なうだけでなく、腰や膝の負担を増やしてしまいます。
正しいフォームこそが、安定したスイング動作とケガ予防につながる“基礎体力”の土台になります。
オーバートレーニングとケガの注意点
「もっと飛ばしたい」「もっと筋肉をつけたい」と意気込むあまり、毎日トレーニングを行ってしまうのは逆効果です。筋肉はトレーニング後に休むことで回復・成長するため、オーバートレーニングは筋力低下や免疫力の低下、ケガのリスク増加につながります。
よくあるオーバートレーニングのサイン
- 筋肉痛がいつまでも抜けない
- トレーニング後にスイングが安定しない
- 睡眠の質が落ちた・食欲が低下した
- 集中力が続かない・疲労感が抜けない
これらの症状が続くようであれば、思い切って2〜3日の完全休養を入れるのが正解です。また、週に1〜2回はストレッチや軽めの有酸素運動のみの日を作ることで、疲労を抜きつつ体のリズムを整えることができます。
筋トレは「続けること」よりも「整えて続けること」が大切。適切な負荷・回数・休養のバランスを見直しましょう。
まとめ

ゴルフのパフォーマンスを高めるには、筋トレを戦略的に取り入れることが非常に効果的です。ただし、目的に応じて鍛える筋肉や負荷、頻度を見極め、柔軟性やフォームを損なわないよう注意することが大切です。
本記事では、以下のポイントを解説してきました。
- 飛距離アップには下半身と体幹の強化が不可欠
- スイングの安定にはインナーマッスルと柔軟性がカギ
- 初心者でも自宅で取り組める筋トレメニューが豊富
- 中級者はブルガリアンスクワットやダンベルレイズでさらなる強化を
- 女性はしなやかさを意識した軽負荷トレーニングが効果的
- トレーニングの継続には、頻度と休息のバランス、仲間の存在が重要
- フォーム崩れやオーバートレーニングによるリスクにも注意が必要
ゴルフ筋トレは「やるか、やらないか」で差がつく時代。正しい方法で継続すれば、スイングの安定、飛距離アップ、スコアの向上すべてが手に入ります。
今日から、自分のゴルフの未来を変える一歩を踏み出しましょう。身体を整え、鍛え、しなやかに動けるゴルファーになることこそ、最もスマートな上達法です。